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また移転しました
こちらへ。
# by Y-Nagayama | 2007-11-20 23:45
平埜佐絵子個展2 Drawings
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前エントリーの「Notice」と作品のイメージは似ているが、油彩の「Notice」に対し、「Drawings」では、紙に水彩・クレヨン・色鉛筆等を併用して描いた小品が展示されている。全体のフォルムや配色のバランスだけでなく、各画材の使い分け方、細部の描き方にも、作家のセンスが光っている。それらを間近でゆっくり鑑賞できて有意義だった。個人的には「乾いた土地」(乾いた地?)という作品が好き。


平埜佐絵子 Drawings
会期:2007年8月2日(木)〜8月26日(日) 火曜・水曜 休廊
会場:Gallery惺
料金:無料
# by Y-Nagayama | 2007-08-16 17:51 | アート
平埜佐絵子個展 Notice
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6年前に初めて平埜さんの絵をみて、そのダイナミックな表現力にとても迫力を感じた。以来ファンになり、何度か展覧会を拝見している。

平埜さんはこれまで「食べ物」をモチーフに絵を描いてきた。それは盆や皿に乗せた食材や料理を、単に静物画風に描くというのではなく、対象にぐーっと接近し、食べ物のもつエネルギーそのものに肉薄するように描いている。あたかも食物を通じて生命の宇宙を覗き込んでいるような感じだ。

本展の作品は、鮮やかな色彩が余白の白とマッチして、瑞々しく洗練された印象を与える。出会った頃の厚みのある迫力は鳴りを潜めているが、大胆かつ繊細な描写力は相変わらずだ。暑い中、自転車で90分かけて観に行っただけの甲斐はあった。

平埜佐絵子個展 Notice
会期:2007年7月30日(月)〜8月11日(土)
会場:マキイマサルファインアーツ
料金:無料
# by Y-Nagayama | 2007-08-09 22:58 | アート
脳みそスキャン
夏目房之介さんのエントリーを読んで、自分もやってみた。脳内メーカー
で、結果がこれ。
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なにげにショック。真ん中にぽつんとある「働」を見て溜め息。
# by Y-Nagayama | 2007-07-16 09:44 | 日常
LIAR GAME
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毎週楽しみにしていたドラマ「ライアーゲーム」も今夜で最終回。稀ではあるが、単なる視聴率の善し悪しを超えた画期的な作品が突如として生まれることがあり、「池袋ウエストゲートパーク」とか、「トリック」とか、「時効警察」などがそれに相当すると思うのだが、久しぶりに同列に扱われるべき作品に出会えた気がする。

まだ終わっていないので、ストーリーについてあれこれ言う段階ではないが、他にも書きたいことはいろいろある。この作品は単に話が面白いだけのドラマではないのだ。

良い作品というものは、いくつもの優れた要素が奇跡的に結びついているものだが、「ライアーゲーム」も例外ではない。戸田恵梨香(この人の泣き顔がイイ)や松田翔太(原作より品も色気もある)等の配役、考え抜かれた展開と簡潔で的確な台詞(古家和尚の脚本)、手がこんだ印象的なセットと照明、特にその大胆な色の使い方(坪田幸之による美術デザイン)、種々のクローズアップや様々な距離でのズーム、そしてスローモーションと早回しの巧みな連結(これらのカメラワークは、コミックスの表現法と、それを追う読者の目の動きをトレースしているようにも見える)、ドラマの雰囲気にマッチした中田ヤスタカの音楽とその効果的な使い方、等々といったそれぞれの要素の良さが、周到な演出(松山博昭&大木綾子)の下で見事に噛み合っているのである。

「ライアーゲーム」では、開催されるゲームの奇抜なルール、参加者の複雑な戦略、そしてそれらの意外な展開を、ストーリーの中で視聴者にどう説明し、どう効果的に見せて行くかという演出上の難問があるが、それらは確実に、一見易々と処理されている。案外素人っぽいドラマ作品も少なくない中で、「ライアーゲーム」のスタッフの仕事は手慣れており、エンターテインメントの作り手としてプロフェッショナルなものを感じるし、また、単に分かりやすいというレベルを超えた過剰な部分に、アーティスティックな精神も垣間見られる。自分にはドラマ制作の経験は無いが、時間的制約の中でこのヤヤコシイ話を作り込み、視聴者の興味を引きつけながら、高い完成度を保って毎週放送していくスタッフの苦労は、さぞや大変なものだったろうと思う。

最終回は3時間という異例の時間延長で放送される。ご多分にもれず、「ライアーゲーム」も動画配信サイトに(翻訳付きで)アップされており、海外からもそのストーリーのゆくえが注目されている。結末は原作とは違った展開になるらしいが、私としては、原作者の「詐欺の被害に遭うのは、だまされる方が悪い」という価値観に対する反感がどう消化され、いかに表現されるのか(またはされないのか)を見届けたいと思う。
# by Y-Nagayama | 2007-06-23 02:56 | テレビ